寝太郎犬　あちゃる君の日々

長々と３話に渡って書いているあちゃるの生い立ち…
めでたく本日最終章となりました♪

読んでくれていた方々…ありがとぅです。
やっと今日で終わりますから。ご安心ください。



さて、あちゃるさんがもうじき５才になろうかというある日…
社長が入院することとなりました。

病気？なんだっけ？忘れたけれど…長期入院となったのです。

その頃には社長の両親はすでに他界していたため、
あちゃるは社長と２人きりで社長宅に住んでました。

社長が入院　→　あちゃる夜１人ぼっち。。。


さすがに夜、あの家で１人はかわいそうなので…（ねずみさんゴキさんがいっぱいなのよ）
かぁちゃまが連れて帰り、朝はかぁちゃまと出勤するという生活になった。
長いことこの日を待ちわびていたかぁ＆あちゃ♪
社長には悪いが・・・ずっと入院しててけろ・・・と本心は思っていた。
心の中でかぁ＆あちゃはガッツポーズしていたです（≧ω≦；）

その間の５年間に社長から引き取ればよかったのに？
とお思いの方もいるかと思いますが…そんな簡単にはいかなかったのですょ。

なんせ社長は『高い金払った！』っていう思いがあるんです。
犬をもらったことはあっても金払って買ったことはなかった社長。
どんなに懐かなくっても人にくれてやるのは惜しい・・
ましてや社長は自分は世話できない！とはまったく思ってませんから。
せっかく高い金払ったんだからそう簡単には手放さんっ！でしたから。
　　　※ちなみにあちゃる君５万円でしたけどね(ーー;)


社長の入院中はあちゃもかぁちゃまもパラダイスでした♪
特にあちゃるは…恐い存在を気にしないでの生活♪♪♪
もう毎日がウキウキ♪でした。
事務所でも楽しい♪　帰りの車も楽しい♪　夜もHAPPY♪
かぁちゃまもやっとあちゃを独り占めできたから嬉しくって♪
楽しい楽しい２ヶ月でした。


が…社長が入院から帰ってくる日が近づいた。
かぁ＆あちゃはビクビクしておった。
かぁちゃまは違う意味でもビクビクしていた。
もしあちゃが久しぶりの社長を見て喜んだら…ショックだゎ(ーー;)。


そんな気持ちで迎えた退院の日・・・
帰ってきた社長にあちゃるは・・・逃げた。
いつものごとくかぁちゃまの机の下に逃げ、机の下の隙間から社長を見ていた。
その時かぁちゃまは正直嬉しかったです。
飼い主はかぁちゃまです！とあちゃるが言ってくれた気がしたから♪

帰ってきた社長は歩くことができなくなっていた。
事故で脳に損傷をおっておった社長。
少しずつ年齢と共に損傷した部分の障害がより出てきたのだ。
本人もさすがに歩けないことは理解できたようだ。

その頃の社長は自分のことでめいっぱいであちゃるのことは気にしていなかった。
病院から帰ってきても『まろ』のまの字も言わなかった。

なので退院後もあちゃるはかぁちゃまと一緒に帰っていたです。
社長は『まろはどうしてる？』とも『まろを返してくれ』ともまったく言わない。
無視です(ーー;)
・・・社長は1人暮らし。
歩けないのに家に帰ってきてしまい、ごはんも洗濯も移動も・・・誰も助けてはくれない。
ヘルパーさんを頼めば？と親戚の人が言っても
『他人が家に入ってきたら金盗まれるっ！』
という人だったため、親戚もほっといていた。
世の中で大切なのは自分と金だけの人なんです(ーー;)
社長はほんとに自分の生活をどうするか？で精一杯だったのだ。



そんな生活をしていた頃・・・あちゃるが５歳になってすぐ・・・
あちゃるにてんかん発作の症状が出始めた。
かぁちゃまは病院へ連れていき、何週間か検査やら症状見たりして・・・
てんかんが判明。　今後一生薬を飲む生活となった。

戸籍上一応社長が飼い主なので、かぁちゃまは報告した。
この時の社長の言葉は今でも思い出すと腹が立つっ。。。
『そんな病気で金のかかる犬なんか保健所連れてけっ！』
それが社長が言った言葉です。

かぁちゃまは情けなくって腹立って・・・
かぁちゃまはかぁちゃまなりに少しは期待してたんですよ。
社長はあんなだけど、ほんとはまろの事を大事に思っていてくれてる・・・と。
ただ見えっぱりで意地っぱりだから素直に感情表現が出来なくって
あんな態度しかとれない人なのかも・・・って。

でも、まったく違ったのです。
何にも躊躇することなく・・・まろを見捨てたんです・・・

だからかぁちゃまは
『社長はまろを今捨てたんだからねっ！
　まろは今から私の犬です。今後一切まろに近寄らないでっ！』
そう言ってやりました。

でもほんとは・・・ほんとは・・・
かぁちゃまの心の中ではもっともっとひどい事を思っていたのです。
『あんただって事故で左麻痺で脳障害で、歩けなくて仕事もできなくて
　あんたこそ生きてる意味なんかないじゃん！
　だから家族にも捨てられて１人ぼっちなんだよっ！』
そう言ってやりたかった気持ちは抑え・・・


それっきりかぁ&あちゃは社長と話すことはありませんでした。
社長も歩けないため事務所へ来ることもなく・・・
そのうちあちゃるを事務所へ連れていくこともやめ・・・
１年半経った頃・・・会社はなくなりました。

それっきり社長とは会っていません。


今は社長に対してどうこう思うこともなく・・・
今どうしているのかも知らないし、知る必要もないのですが。

ただたまにあちゃると社長の話はします。
・・・社長に写真付きのお手紙でも出す？
　　おらは元気に幸せに楽しく暮らしています♪　あなたはどうですか？
とかね（＾▽＾；）


長々とあちゃるの生い立ちにお付き合いありがとうございました。
かぁちゃまはあちゃるとは深い絆を感じます。
会社にはかぁちゃまのほかにもいっぱい社員はいました。
でも、あちゃるはかぁちゃまを選んでくれたんです♪

いろんな事があったあちゃるです。
かぁちゃまにも理解できないつらい経験もしたかもしれない。
ちっこい体でいっぱい心が傷ついたのかもしれない。

あちゃるに選ばれたかぁちゃまはそれを全部受け止め、あちゃるを幸せにしなくちゃ♪
といつもがんばっています。
あちゃるに『幸せ？』と聞いても答えてはくれないが・・・
かぁちゃまのできる限りの愛情は注いであげよう♪♪♪

いつか一緒に暮らそうね♪と毎日言っていたあの頃・・・
そんな日がいつか来るといいね・・・と思っていた位だったが・・・
ほんとに一緒に暮らしている今・・・
かぁちゃまはほんとに幸せを感じている。

そんなあちゃるさん・・・本日も・・・・




・・・・寝てるし(ーー;)。。。トドかと思ったよ(ーー;)。。。



最後に・・・今も人間のせいで不幸になったわんこはいっぱいいます。
かぁちゃまは全員を助けてあげることはできないけれど・・・
わんこみんなが幸せになることをいつも祈っています☆★☆


※長々ありがとぅでした。