あちゃるの生い立ち~不毛時代編~

あちゃる♪

2011年03月05日 19:46

さて、こうして出会ったあちゃるとかぁちゃま。
ここからのあちゃるは聞くも涙・・・語るも涙の時代。
今でもあの頃のあちゃるを知る人からは
『あの頃はかわいそうだったよねぇ。』
と言われておるあちゃる君。






・・・・そりゃよかった。

犬は3日ごはんもらえば一生忘れない!と年寄りが言ってたが・・・
ありゃ嘘だね(ーー;)

かぁちゃまの子になったあちゃる君。
今もたまに社長の家の前を車で通るが・・・昔は車から身を乗り出し見ていた。
まだそのころは覚えていたらしい。
今は・・・まったく見ない。 てか寝てるし(ーー;)。
すっかり忘れた模様です。。。そんなもんですよ。



さて、あちゃるは朝から夕方まで事務所で暮らしておった。
朝かぁちゃまが車で事務所に着くと・・・あちゃるは社長宅2階ベランダにいた。
ベランダの柵から顔だけ出し、まるで囚人が
『こっから出してくれ~』と言っているようだった(ーー;)。

かぁちゃまが来ると社長がベランダの柵を取り・・・あちゃるは外階段で降りてくる。
いつも猛ダッシュで降りてくるあちゃるさん。
聞けば朝6時からずっとベランダでかぁちゃまが来るのを待っているそうだ。

ダッシュで走り・・・他に誰がいようともいつもかぁちゃまのとこにまっしぐら。
そう・・・あちゃるはなぜか最初からかぁちゃまを飼い主と思っていたらしい。


確かに日々の世話はすべてかぁちゃまがしていた。
朝ごはんをあげ、散歩へ行き・・・一人前のわんこになるように
お手やおすわり。待て。ふせ。などなど・・・すべてかぁちゃまが教えた。
社長が唯一教えたことは・・・ワンとなけっ!でした。

事務所で生活するにあたり・・・一応会社なんでお客さんくるっしょ。
その時にちゃんとしていないとわんことしてダメじゃないっすか。
そう思って教えたです。
あちゃるはすぐ覚える子だったので楽でしたけどね(^▽^)


夕方かぁちゃまがごはんをあげた頃・・・社長が迎えに来る。
その時があちゃるもかぁちゃまもとても辛かった。

社長が来るとあちゃるはいつもかぁちゃまの足の中に隠れていた。
家に帰りたくなかったから・・・
社長に毎日『ぐずっ!早く来いっ!』と怒られても毎日毎日帰りたくないとぐずるあちゃるさん。
そんな時、いつもかぁちゃまはあちゃるを抱っこして
『いつか一緒に暮らせるから。だからそれまでがまんしてね。必ず一緒に暮らせるから・・・』
とあちゃるを言い聞かせ見送っていた。

朝から夕方まではとっても楽しげなあちゃるさん♪
誰にでもフレンドリーだったため、お客さんにもかわいがれて♪
いつもかぁちゃまの足元で遊んだり・・・
かぁちゃまの動くとこ全部をかるがものようについて歩いていた。

が、社長は気に食わない。
確かに金を払ってせっかく買ってきたわんこ。
自分にだけ異常になつかないあちゃるを時には食べ物で釣ってみたり・・・
はしたものの・・・・やはりなつかない。

その頃、かぁちゃまもなんだか社長に悪くってね。
私がいなかったら社長を飼い主と思い、ちゃんと慕っていたかもしれない。
私がいなかったら社長はちゃんと世話したかもしれない。
そう思っていたです。

でも違った・・・(ーー;)


ある日社長の留守に社長の部屋にあがったかぁちゃま。(ちゃんと許可あり)
そこで見たのは・・・異様な光景・・・
もともとあちゃるの診察券を取りにいったのですが。
押入れがあちゃるの部屋。
冬なのに床のままで汚いタオルが1枚。
水の器は・・・・藻が生えている。
ごはんの器は・・・何年も洗っていないようでこびりつき&黒カビ。
1度も掃除はされていないであろう押入れの床はほこり&犬の毛。

こいつに犬の世話は無理だ(ーー;)。

確かにあちゃるはその当時から月に2回はお風呂に入れていた(かぁちゃまが)のに・・・
次の日にはけもの臭い。
なんでこの子はこんなに臭いの?と疑問に思っていたが・・・そりゃそうだ。
部屋が臭いんだもん。汚いんだもん。臭くなるよ(ーー゛)。


私がいるからあちゃるは社長になつかないのではなく・・・
社長がそんなだからあちゃるはなつかなかった。
あちゃるは社長がイヤだから、誰か別の人を飼い主と思いたかった。
それがかぁちゃまだったと思うことにした。


社長が事務所へ来るたび、急いでかぁちゃまの足元へ隠れ
そっと怯えた目で社長をみていたあちゃる。
かぁちゃま達のいない夜にあちゃると社長に何があったのか?
どんな夜を毎日過ごしていたのか?はわからない。
あちゃると社長だけが知っている。

でも、昼間のあちゃると社長の関係を見ていると・・・
なんとなく想像はつく。
長い棒を見ると怯えるあちゃる。
いつも怒鳴られていたあちゃる。
でも、昼間はとっても楽しそうな顔で笑ってたあちゃる♪


あの頃のあちゃるを思い出すたびに・・・涙が出る。
でも、あの社長がいたからかぁちゃまとあちゃるは出会えた。
そして今がある!
あちゃるは何人も社員がいたのにかぁちゃまを選んでくれた♪
そう思いたい。

あの頃からあちゃるを知っている人は今もあちゃるをかわいがってくれている。
サガワの兄ちゃんや、業者さんや、当時の社員さんや社長の親戚の人。
今も会えば・・・『まろ元気?』が1番始めの挨拶だ♪

当時のあちゃるの夜は辛い生活だったのかも・・・
でも昼間はみんなに愛されていたわんこだった♪♪♪
夜と昼とじゃ大違いのあちゃるの人生は・・・約5年続くのであった・・・・


次回はかぁちゃまの子になったのだ編で・・・

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